
死後の世界があるのかないのか、というのはおそらく人類にとって永遠のテーマであるといえるでしょう。臨死体験をした方の多くが死後の世界について語っていますが、完全に死亡したことのある方はいませんし、そもそも完全に息絶えた後は何も語れません。
しかし年端もいかない少年少女が前世の記憶といったものを明確に語り、しかもその内容が過去に実在した人物と一致しているという謎の現象は確かに存在していますし、また、脳神経外科医が自らの臨死体験を経て死後の世界を肯定する側になったという驚きの事例もあります。
死後の世界と宗教
死後の世界があるとなれば、輪廻転生や心霊などの現象もある程度認めざるを得なくなりそうですが、果たして実際に死後の世界というものはあるのでしょうか。まずは宗教ごとの死生観を見てみましょう。
仏教での死生観レポート
日本人にとって最も身近な宗教である「仏教」においては、死後の世界という概念はないようです。原始仏教での死生観は「六道輪廻の世界」に基づき、その人の生前の行いによって六道(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界)のなかで輪廻転生を繰り返すというもの。つまり天国(天上界)や地獄(地獄界)、そしてこの世(人間界)も同軸として存在しており、死後の世界というさらなる別世界は存在しないということになります。
そして現代日本の仏教では、宗派によっても違いはありますが、死後の世界については「いっさい考えるな」が基本のようです。それよりも、目の前のことにしっかり集中し一日一日を精一杯生きろ、ということでしょう。
ただし日本民族の信仰としては”生前はご先祖様が守ってくださり、そして死後はご先祖様のもとへ行く”という「先祖崇拝」が古来からずっと根付いています。
キリスト教での死生観レポート
キリスト教ではカトリックとプロテスタントによって死生観が異なっているようです。
カトリックでは、人間の死は罪がもたらした刑罰とされ、死後は、生前に犯した罪の度合いや信仰の強さによって「地獄・天国・辺獄・幼児の辺獄・煉獄」からなる5つの世界に行き先が分けられるとされています。
プロテスタントでは、人間は皆生まれながらにして罪人であり地獄行きが決定しているとされていますが、ただしキリストを信じた者だけは天国行きが許されるという考え方のようです。
キリストを信じ善い行いをした者は神のもとへ召され安息を得ることができ、その逆は地獄で裁きを受ける。キリスト教においては、死後の世界があるという前提で死生観が成り立っているわけですね。
臨死体験者たちの告白
宗教での死生観はあくまで考え方に過ぎません。しかし死に直面しながらも蘇生を遂げた人々のうちおよそ1割は、死後の世界を確かに見たと証言しています。そしてそういった人々の証言には、個人差がありながらも次のような一定のパターンが見られます。
1.死の宣告を聞く
医師による心臓停止の宣告が聞こえます。この時の様子を、蘇生後に病室を正確に描写できるほどはっきり覚えている場合が多いようです。
2.心の安息感と静寂
心がやすらぎ、言葉に言い表せないほどの安息感に包まれる。
3.耳障りな音が聞こえる
「ブーン」といううるさい音が聞こえるそう。
4.暗いトンネルを通過
トンネルのような場所をくぐるとの事。
5.物理的に肉体を離れる
幽体離脱というアレですね。
6.他者との出会い
過去に亡くなった親族やその他の特定の人物に出会うらしいです。
7.光の存在に遭遇
光を帯びた何かに遭遇するようです。
8.生前の自分の人生を見る
自分の人生が走馬灯のように見えます。
9.死後の世界の境界線
死後の世界のなかでのある境界に到達。三途の川みたいなものでしょうか。
10.蘇生する
意識が肉体に戻り目覚めます。
印象深いのが、蘇生後の臨死体験者が口々に語る苦悩。死後に感じた安息感は、蘇生後は消えてしまったというのです。度々、映画やドラマなどでも耳にする「この世こそが地獄」、あるいはスピリチュアルでいうところの「現世は修業の場」というのは、案外真実に近いのかもしれませんね。
また、ある臨死体験者がひと味違った視点で死後の世界を語っているこんな本もあります。
エベン・アレクサンダー医師の告白
動画:「奇跡体験!アンビリバボー」より
なんと、脳神経外科の世界的権威であるエベン・アレクサンダー医師までもが死後の世界はあると証言しています。エベン・アレクサンダー医師は、それまでに各国の医学会議にも招かれ多くの賞を受賞、アメリカでベストドクターに選ばれたほどの著名人ですが、そんな方が死後の世界を認めたことで様々な分野で大論争が巻き起こりました。
職業柄、もともとは死後の世界など全く信じておらず否定派だったエベン・アレクサンダー医師でしたが、2008年に急性細菌性髄膜炎を患い臨死体験をしたことがきっかけで持論を180度転換してしまったのです。致死率90%にまで達する急性細菌性髄膜炎によって昏睡状態に陥っているなかで、エベン・アレクサンダー医師は次のような体験をしたそうです。
暗闇でありながらもなぜか視界が利く不思議な世界。不気味な音が聞こえるなかで突如、美しい光が舞い降りてきます。その光から美しい世界が出現し、そしてその上空を飛んでいるとある女性が現れて、元の世界に戻るよう促してきたとか。
退院後、エベン・アレクサンダー医師は自らの脳を徹底的に調査・分析。その結果、昏睡期間中のエベン・アレクサンダー医師の脳は大部分が停止していたことが明らかとなりました。脳の錯覚説や脳の再起動説など、あらゆる可能性を自ら検証し消去していった結果、エベン・アレクサンダー医師は死後の世界を認めることに至ったのです。
死後の世界と量子物理学
動画:「量子脳理論」とは?量子力学と死後の世界
科学においても、死後の世界の考察は進められています。量子物理学において、死後の世界や魂というものが存在する可能性は充分にあり得るというのです。詳しくは上の動画内で解説されていますが、死亡した瞬間、その人の持つ量子情報(脳内の情報)は宇宙へと散らばり、蘇生した瞬間にまた脳内に戻るのが臨死体験。蘇生しなかった場合は、その量子情報は魂として存在する可能性も考えられるそうです。この場合、「死後の世界=宇宙」ということになるのでしょうか。
亡くなった親族の量子情報が宇宙に散らばっているのなら、臨死体験者が死後の世界で親族に会ったという話も何となくわかる気がします。
そんな量子論と死後の世界の関係を徹底追求したこんな興味深い電子書籍も。
死後の世界はあるのかないのか?
個人的には、わからないとしか言えませんねwまだ死んだことがないので。しかし量子論の話はすごく興味深いです。感情や思考、記憶が情報なら、その量子情報の違いが個性であり魂なのかも。そして死亡し量子コンピュータの役割を担っていた脳が停止することで、脳を離れて散らばるというわけですね…。
脳内に置き去りにされた量子情報は肉体とともに消滅し、肉体を離れた情報は「前世の記憶」として、新たな肉体でも思い出す可能性があるとか。しかし散らばった量子情報がなぜまた地球に戻ってくるんでしょうね。新たに生まれた相性の良い脳(赤ちゃんの)が引き寄せるのでしょうか?
少なくとも、エベン・アレクサンダー医師が死後の世界を認めたことで、様々な臨死体験者たちの告白は真実味を増したように思います。