【リラックスとは?】ホルモン・脳波の関係と簡単おすすめリラックス方法7選!

リラックスとは?

リラックス(relax)というのはつまり、心も身体も穏やかで、余計な力が入っていない状態を指します。心地良い脱力感、という感じでしょうかね。そんなリラクゼーションの状態へ導くのが、いわゆる癒やしです。

心と体に癒やしが与えられリラックスしているときには、何らかのリラックスホルモンが分泌されていたりします。

リラックスホルモン

リラックスと一言にいっても、その心境や感覚などは実は多種多様なのかもしれません。人それぞれに、どんな状態をリラックスというのかは感じ方によっても変わりそうな気がします。何はともあれ、充実感や幸福感、安らぎといった癒やしの感覚に関連するのが以下のようなホルモンです。

■ドーパミン
何らかの行動の動機付けと関連して分泌される神経伝達物質です。その行動をすることで快感や充実感を得られることがわかっている、そんなときに意欲を感じさせるホルモン。勉強する、ゲームをするなど日常的なことから、ピンチを切り抜ける行動まで、目的達成のために行動を促すホルモンという感じでしょうか。このホルモンが分泌されているときは心身ともにリラックスしているはずです。

■セロトニン
人間の身体の様々な機能を調整する、いわばOSのようなホルモンです。ドーパミンやノルアドレナリンなど感情に関わる情報もコントロールし、心を落ち着かせる働きもあります。ネガティブな感情を抑え安らぎをもたらすことから、”幸せホルモン”とも呼ばれています。

■エンドルフィン
“脳内麻薬”あるいは”ハピネスホルモン”とも呼ばれる神経伝達物質で、感覚的には多幸感をもたらします。食欲・睡眠欲・生存欲など本能的な欲望が満たされたときに分泌され、モルヒネと同様の効果があるとされています。

■オキシトシン
ストレスを緩和し幸福感をもたらすホルモンで、”愛情ホルモン”とも呼ばれています。人とポジティブに関わることによって増え、心身に癒やしを与えます。ある意味、特殊なリラックスホルモンかもしれません。

これらのようなホルモンが分泌され、脳がリラックスしているとき、脳内ではある特定の脳波が観測されます。

リラックス脳波

脳内で神経細胞が働きだすと、電気的な活動が起こります。その反映として観測されるのが脳波です。脳波には様々な種類がありますが、そのなかでも主にリラックス時に現れるのが以下の脳波です。

■α波(アルファ波)
まさに脳がリラックスを感じているときにでる脳波です。穏やかでありつつ集中している状態で、この脳波がでているときは、閃きや感性、記憶力などが向上しています。

■θ波(シータ波)
“睡眠脳波”とも呼ばれ、浅い眠りやぼんやりしている状態にでている脳波です。リラックスしつつも、特に安らぎ感が強い状態といえるのかもしれません。

分泌するホルモンが何であれ、つまり最終的にα波やθ波がでている状態を”リラックスしている”というのかも。

簡単おすすめリラックス方法7選

具体的にどうすればリラックス脳波がでるのか、7つの方法についてまとめてみました。何かとストレスを受けることが多い現代ですが、リラックスできる方法も様々にあります。

1.自然を感じてリラックス

青い海や白い砂浜、静かな森や広い草原、壮大な山の風景など、イメージするだけでも癒やしを感じますよね。人間は本来、そういった大自然に囲まれて生活していたわけですから、心が落ち着くのは当然かもしれません。むしろ、現代のように電子機器に囲まれながら生活しているのが異常であるともいえます。

たまには、騒々しい街なかから抜け出し、大自然のなかへ足を踏み入れてみるのもいいかもしれません。非日常を感じることで、脳内ではθ波がでて心身ともにリラックスできます。

また、なかなか遠くへ出掛けられない場合でも、以下のような方法でセロトニンが分泌され、自然を感じつつリラックスできるそうです。

・身近な公園などでの森林浴
・月が綺麗な夜に月光浴
・風にあたる
・小雨のなかでの散歩

個人的には、アクアリウムもかなりリラクゼーション効果があると思いますね。実際、熱帯魚がゆったり泳ぐのを眺めているとθ波がでて癒やしを感じられるそうです。

2.意識レベルの高いものに触れる


意識レベルというのは、この本のなかに出てくる言葉です。一部を紹介すると、悲しみ→憎悪→怒り→プライド→理性→愛情→歓び→悟り、というように、後者であるほど意識レベルが高いとしています。

良いパワーに触れることでリラックスできます。それは人であったり、芸術であったり、音楽であったり、本であったりと様々ですが、良いパワーだと思えるなら、きっとそれはあなたの心を満たし、癒やしを与えてくれるでしょう。

3.癒やしの音楽でリラックス

このような、ゆったりした音楽を聞くことでセロトニンが分泌され、リラクゼーション効果を得られます。ちなみにロックやヘビメタなど激しい音楽ではドーパミンが分泌され快感を得られます。これはこれで、その瞬間はリラックス状態といえるのかもしれません。

ちなみに、「ソルフェジオ周波数」はウソかホントか?癒やしの音階”528hz”で作られた音楽の謎」でも紹介しましたが、このソルフェジオ周波数というのも、聞くだけで様々なリラクゼーション効果があるといわれています。

4.座禅・瞑想でリラックス

この動画では、座禅の基本について説明しています。座禅ではセロトニンに関する神経が刺激され、α波がでてリラックスした状態になれるようです。また、座禅をすることによって集中力も高まるとされています。自宅などで自分でやってみるのもいいですし、座禅ツアーや座禅会に参加してじっくりやってみるのもアリでしょう。

この動画は、瞑想用にアレンジしたヒーリングミュージックとの事。瞑想ではθ波がでるとされているので、深いリラックス効果を期待できます。人によっては、睡眠状態の脳波であるγ波(ガンマ波)がでるとか。瞑想は深い安らぎを感じたいときにおすすめです。

5.アロマリラクゼーション

香りは癒やしと密接な関係性があります。無意識のうちに脳に働きかけ、感情や気分に作用するのです。香りの種類によって、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンそれぞれが分泌されるので、自分に合う香り、好きな香りを選んでアロマリラクゼーションを楽しみましょう。

6.リラクゼーションサロン

確実にリラックスしたいなら、癒やしのプロに身を任せてみましょう。現在、リラクゼーションサロンは本当に多種多様な種類があり、個性的なサービスも多くなっています。いろいろなサロンを巡ってみるというのも、ワクワク感があって楽しいのではないでしょうか?非日常感を楽しむなかでθ波もでるので、そんな趣味自体がリラックスにもつながります。

7.健康志向でリラックス

身体が健康であるなら、自然と気持ちが落ち着いてリラックスできるものです。何かトラブルがあって落ち込んだときも同様で、まず身体を元気にさせれば不思議と意欲が湧いてきます。個人差はありますが、少なくとも心身ともに不調なときよりは確実にリラックスできます。

栄養バランスの良い食事を心懸け、充分な睡眠をとり、運動で汗を流す。そんな普通のことで、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンそれぞれが状況に応じて適切に分泌されるようになります。