沖縄民謡(琉球民謡)は、1429年~1879年まで続いた琉球王国(現在の沖縄県)で生まれ育まれてきた沖縄音楽です。最大の特徴はその音階にあり、通常の「ドレミファソラシド」ではなく、レとラを抜いた「ドミファソシド」で成り立っているという点。また、日本全国の民謡が新たに創作されず古典化しているのに対し、沖縄民謡は現在でも創作が続けられているようです。
知名度の高い沖縄民謡
有名な沖縄民謡といえば、挙げたらキリがないほどたくさんあるそうなので、ここでは特に知られている一部の曲を挙げてみたいと思います。
安里屋ユンタ
「安里屋ユンタ」は、沖縄県八重山諸島の竹富島で古くから伝わる沖縄民謡。琉球王国時代の竹富島に実在した安里屋クヤマという絶せの美女と、それに一目惚れした下級役人・目差主との恋路を歌っているそうです。安里屋ユンタから「安里屋節」、「新安里屋ユンタ」と、時代を追うごとに手が加えられ、伝えられてきた人気曲。
てぃんさぐぬ花
“てぃんさぐ“というのは「ホウセンカ(鳳仙花)」を意味する言葉のようです。ホウセンカは、沖縄では古くから魔除けの効果があるとされ、マジムン(悪霊)を寄せ付けないよう、ホウセンカの汁を爪に塗っていたとの事。この「てぃんさぐぬ花」という沖縄民謡は、親や年配の人の教えをしっかり聞くことの重要性を歌っているそうです。
エイサー
夏になると沖縄で一斉に踊られる「エイサー」は、お盆の時期に現世に戻ってくる先祖の霊を歓迎するために披露される沖縄音楽。一言にエイサーといってもその楽曲の種類は様々で、この動画のように太鼓を使うスタイルは近年に定着したものだそうです。エイサーで有名な沖縄民謡の曲といえば「唐船ドーイ」「ミルクナムリ」「花ぬ風車」などがありますが、もともとは僧侶の唱える念仏が起源だったとか。
リラックス沖縄民謡メドレー
沖縄民謡は独特のマッタリした雰囲気が心地良く、流し続けても作業の邪魔にならないので、たまに作業BGMとして流したりしています。聞いていて自然にリラックスできるのでおすすめです。
こちらの動画は沖縄民謡メドレー120分バージョン。
この動画ではカフェアレンジした沖縄民謡を聞くことができます。とてもゆったりしつつ、お洒落な雰囲気を醸し出しています。