MIGMA SHELTERが2021年7月20日にリリースした「Coro Da Noite」は、ラテン系音楽とサイケデリックトランスが見事に融合したラテン系トランス。カップリング曲の「BANG ON」含め、夏夜に心地良く聴けて且つテンションが上がる楽曲となっています。
ラテン系音楽とサイケデリックトランスを融合させて、しかもそれを日本の女性アイドルグループが歌い、ダンスを繰り広げるなんてこと自体がまず前代未聞ですね。そもそもラテン系音楽というのは、稀に聞くワードではありますがどんな音楽なのでしょうか。
ラテン系音楽とは?
ラテン系音楽とは、中南米(ラテンアメリカ)を起源とする民族音楽全般を指します。ノリの良い軽快さが特徴で、そして全ての楽曲がダンスと一体になっています。
また、背景的特徴として、発祥当時が中南米諸国にとって植民地時代であったことから、先住民族インディアンの音楽、移民してきたヨーロッパ人の音楽、アフリカから連れて来られた黒人の音楽、これら3つが影響し合って進化を遂げてきたことも挙げられます。
そのため、ラテン系音楽のジャンルは、ルンバ、マンボ、サルサ、タンゴ、レゲエ、サンバ、ボサノヴァなど多種多様で、曲調やダンスも国や地域によって様々です。
MIGMA SHELTER「Coro Da Noite」
MIGMA SHELTERは、サイケデリックトランスをベースにした楽曲を歌い踊る、日本で唯一無二の女性アイドルグループです。サイケデリックトランス特有の催眠性のある楽曲の数々に、レイヴで魅せる全曲ノンストップパフォーマンスなど、独自のスタイルを明るく元気に突き進んでいます。
サイケデリックトランスと日本アイドルの融合 MIGMA SHELTERとは?
そんなMIGMA SHELTERの楽曲「Coro Da Noite」は、夏夜に聴いて心地良いラテン系トランス。これが実に見事に組み合わさっていて、サイケデリックトランスのゾクゾクするようなかっこ良さと、ラテン系音楽の癒やされるような情熱的な優しさが仲良く同居しています。
歌声はセクシーでありつつ細部にまでこだわっている印象。抽象的な歌詞がミステリアス感を醸し出しつつも、メンバーそれぞれの個性ある歌声が気分を盛り上げてくれます。
曲タイトルの”Coro Da Noite”は「コーホ・ダ・ノイチ」と読み、ポルトガル語で“夜の合唱”を意味するそうです。ちなみにラテンアメリカで唯一、公用語をポルトガル語としている国がブラジルだそう。あえてポルトガル語にしたのは何か意味があるのかも?
「Coro Da Noite」は、ラテン系音楽が好きな人や、トランスが好きな人にもおすすめできる楽曲です。特に個性派の音楽に出会いたい人にはぜひ聴いてみてほしいですね!
▼MIGMA SHELTER 「Coro Da Noite」
カップリング曲「BANG ON」
カップリング曲は「BANG ON」。こちらはガラリと雰囲気が変わって、数あるサイケデリックトランスの種類のなかでもフルオンと呼ばれるジャンルのようです。
マグマが煮え滾るようなダークロック(ミニマル)から始まり、中盤からは特に深夜に聴くと快感を得られそうな解放感のある歌声とサウンドが響き渡ります。これがまた心地良い音で、脳を覚醒しリラックスへ導いてくれるかのようです。
6分14秒と長めの曲ですが無駄な音はひとつもなく、理不尽との闘いをテーマにした力強い歌詞がテンションを上げてくれます。表題曲よりこちらが好きという人がいるのも頷けますね。
Coro Da Noite :関連動画
YouTubeで「Coro Da Noite」の関連動画も投稿されています。発売記念オンラインサイン会の様子を撮影した動画ですが、BGMに「Coro Da Noite」や「BANG ON」 がボリューム小さめで流れており、一応試聴できます。
いつも仲が良いMIGMA SHELTERメンバーの雰囲気もよくわかる動画ですので、まずはこちらから覗いてみるのも面白いかもしれません。